執筆: 山野 健太 / 公開: 2026年10月10日 / 更新: 2026年10月10日
てこのテストでよく出るのは、「3つの点の名前を答える問題」と「つり合うおもりの重さを求める問題」の2種類です。どちらも、決まりを1つずつ押さえれば迷わず解けます。てこの仕組みそのものはてこの支点・力点・作用点とはで解説しているので、ここでは問題の解き方に絞ります。
よく出る問いと答え
見分けるコツは、「どこが動かないか」から考えることです。動かない点が支点、自分の手が触れている点が力点、動かしたい物に触れている点が作用点です。
小学6年の理科では、目盛りのついた実験用てこにおもりをつるして、つり合いを調べます。てこをかたむけるはたらきは、次の式で表せます。
てこをかたむけるはたらき
おもりの重さ × 支点からの距離
左右のはたらきが等しいとき、てこは水平につり合います。大きい方にかたむきます。距離は、支点から数えた目盛りの数で比べます。
実験用てこの左の目盛り2に30 gのおもりをつるしました。右の目盛り3に何gのおもりをつるすと、水平につり合いますか。
このとき支点は、2つのおもりを合わせた 30 + 20 = 50 g を支えています。「支点にかかる重さは?」と聞かれたら、つるした重さを全部足します。
左の目盛り1に20 g、目盛り4に10 gのおもりをつるしました。右の目盛り6に何gのおもりをつるすとつり合いますか。
重さを先に足して(20 + 10 = 30 g)から距離をかけるのは間違いです。2つのおもりは距離が違うので、必ず1つずつ「重さ × 距離」を出してから足します。支点が支える重さは、20 + 10 + 10 = 40 g です。
左の目盛り2に60 gのおもりをつるし、同じ左側の目盛り6にばねばかりをつけて上に引き、てこを水平にしました。ばねばかりは何gを示しますか。
このとき支点が支える重さは、60 − 20 = 40 g です。上に引く力がおもりの一部を持ち上げているので、その分だけ支点の負担が減ります。
例題3で、ばねばかりを 6 cm 引き上げると、目盛り2のおもりは 2 cm 上がります。距離は支点からの遠さに比例するからです。両方を「力 × 動かした距離」で計算すると、ばねばかり側は 20 × 6 = 120、おもり側は 60 × 2 = 120 で一致します。力が3分の1で済むかわりに、動かす距離が3倍になっています。これが中学3年で学ぶ「仕事の原理」です。
支点の左右で「おもりの重さ × 支点からの距離」が等しいとき、てこは水平につり合います。たとえば左の目盛り2に30 g、右の目盛り3に20 gをつるすと、30 × 2 = 60、20 × 3 = 60で等しいので、つり合います。おもりが2つ以上あるときは、片側ごとに「重さ × 距離」を足してから比べます。
動かない点が支点、人が力を加える点が力点、動かしたい物に力がはたらく点が作用点です。はさみなら、ねじの部分が支点、指で握る場所が力点、刃が紙に当たる場所が作用点です。
棒の重さを考えないときは、つるしたおもりの重さを全部足します。左に30 g、右に20 gなら、支点は50 gを支えています。ばねばかりなどで上に引いている力があるときは、その分を引きます。