小6理科力のはたらき

てこの原理とは?支点・力点・作用点を身近な例で解説

公開: 2026年8月27日

この記事の要点

てこの原理は、小学6年の理科で学ぶ「力のはたらき」の中心となる考え方です。長い棒を1本使うだけで、大人でも持ち上げられない重い物を動かせる——この不思議を、順番に見ていきます。

3つの点:支点・力点・作用点

てこには、名前のついた3つの点があります。

シーソーを思い浮かべてください。真ん中の固定された部分が支点、自分が座って押し下げる場所が力点、相手が持ち上がる場所が作用点です。

なぜ小さな力で重い物が動くのか

てこの効き目を決めるのは、支点からの距離です。同じ重さでも、支点から遠い位置にあるほど、棒を回転させるはたらきは大きくなります。

体重の軽い子どもがシーソーの端に座り、大人が支点の近くに座ると、つり合ったり、子ども側が下がったりします。これは「重さ × 支点からの距離」で回転のはたらきが決まるからです。距離が2倍になれば、半分の力で同じはたらきになります。

つまり、支点から力点までを長く、支点から作用点までを短くとれば、加えた力は何倍にも増幅されて作用点に伝わります。バールでくぎを抜くとき、柄の端を持つほど楽になるのはこのためです。

てこの3つの型:身近な道具で見分ける

3つの点の並び順によって、てこは3種類に分けられます。

第1種:支点が真ん中(例:はさみ、シーソー、くぎ抜き)

力点—支点—作用点の順に並びます。はさみは指で握る場所が力点、ねじの部分が支点、刃先が作用点。厚紙を切るとき刃の根元(支点の近く=作用点が支点に近い)を使うと楽に切れます。

第2種:作用点が真ん中(例:せんぬき、空き缶つぶし)

支点—作用点—力点の順です。作用点がいつも支点と力点の間にあるので、必ず力が増幅される「得をする」てこです。せんぬきは、ふちが支点、王冠に当たる部分が作用点、握る柄が力点です。

第3種:力点が真ん中(例:ピンセット、トング、箸)

支点—力点—作用点の順です。力は増幅されず、逆に小さくなりますが、そのかわり細かい動きを大きな動きに変換できます。ピンセットが繊細な作業に向くのは、力より動きの精密さを優先した道具だからです。

「得をする」の正体:力と距離の交換

てこを使うと力は小さくて済みますが、そのぶん力点を動かす距離は長くなります。半分の力で持ち上げるには、2倍の距離だけ棒を動かす必要があります。力の面で得をした分、距離の面で支払っている——これは物理全体を貫く大事な考え方で、滑車や斜面でも同じ交換が起きています。

▶ 遊びながら体感する: 当サイトのPixel Balanceは、ブロックの重心とつり合いがスコアに直結する物理パズルです。端に載せたブロックが塔を大きく傾ける様子は、まさに「支点から遠いほど回転のはたらきが大きい」というてこの原理そのものです。
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